『小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり』
先日、会社の朝礼で後輩が話していた言葉で素敵な言葉がありました。
京セラの会長である稲盛さんも好きな言葉とのことですが、調べたところ、武田信玄の言葉だそう。
どういうことかというと、
例えば、子供が父にお菓子を買って欲しいとワガママを言ってきた。
その時に、すぐに甘やかしてお菓子を買ってあげること(小善)は、子供も喜ぶので、一見、いいことをしてあげたようにも見えるが、この子供がわがままに育ってしまう(大悪)ことになりかねない。
ただ、その時に「今度、〇〇で成果をあげたら買ってあげるよ」と言って、子供にどのばでお菓子は買ってあげなかった。
何か欲しいものを得るには努力や行動をしなければならないということに気づいて欲しい(大善)という思いからだったが、今すぐにそのお菓子を食べたかった子供は我慢できずに泣いてしまった(非情)。
実際に親として、子供のことを本気で思ってあげた場合、どのような行動をするべきなのか。
それは、会社を持った経営者にも言えることで、会社員はやはり自分自身を可愛がって欲しいし、報酬はもらえるだけ欲しいと考えている。なるべく、失敗はバレたくないし、評価が下がることには恐れを抱いている。
ただ、その時に、
すぐに報酬を与えること、
失敗を許してしまうこと、
言われたくなさそうなことは黙って見過ごすこと、
これはその人、本人にとって、小善なのか大善なのか。
目の前の表面上の善に走ってはいけないということを教えてくれる言葉です。
自分自身の行動も、見つめ直す必要があるかもしれません。