フルコミへの道-part2-
そこで、初めて、OBさんに連れられて、五反田のKIOセミナー会場に行った。
結構でかいセミナー会場には、3、4人くらいしか参加者がおらず、
「うわ、参加者少なっ。期待できなそー」って思った。
そして、そのセミナーで講師を務めていたのが、ノブさんだった。
「今日は、代表の高橋が親戚の不幸があって急遽、代理で講師を務めさせていただく、深谷と申します。」
若くて、スーツ姿のビシッと決まっているノブさんを見て、
「めっちゃ怪しいな」って思った。
当時のSAの体験会の講義で、人数も少ない中でも、ノブさんのプレゼン自体には、ものすごく興味を引かれるものがあった。
そして、以前より、OBさんに「この人の本を読むといいよ」、と勧められていた、「桑原正守」という人物の存在を知ることになった。
そこで、初めて、完全成果報酬で働く、フルコミという働き方を知った。
当時の自分自身は、営業で全く成果が出せず、自分の給料分も売上を上げられていない、
会社では「給料ドロボー」だと言われていた。
そんな自分と比較して、自分の成果が出た分だけの報酬をもらうフルコミという働き方は、めちゃくちゃカッコよく見えた。
会社で、給料ドロボーをしている自分と、はてまた、同じ20代でフルコミで、ましてや日本一の成績を収めているという営業マン。
圧倒的な差に、すごく憧れた。
就活の時、大手の看板に身を委ねている大人がすごくダサいなと感じた。
しかし一方、目の前にいるのは、個人で成績を残して、その成績を出した分だけのコミッションで勝ち上がっている営業マンは、めちゃくちゃかっこいいなと思った。
怪しいもクソもなかった。
なぜなら、目の前にいる深谷という人間は個人で活躍しているのだから。
負けているという事実だけが揺らがなかった。
このセミナーからずっと自分の中で、もやもやしていながらも新卒で入った会社で働き続ける日々が半年くらい続いた。
会社の新規事業は方向性を変え、企業側の採用コンサルタントと、学生側に就活支援を行う、人材紹介事業にシフトしていった。
その中で、毎日、学生に会うたびに、「働く」ってどういうことか、それを考える日々が続いた。
企業側に、「今、新卒採用しても、3人に1人は、早期離職してしまうんですよ!それを改善するには・・・」なんて話ながらも、自分自身が今の会社で、3年以上働くの鍵もんに思いながらでいる自分がいた。
そんな、モヤモヤを感じながら、半年が過ぎた頃、結局結果が出ずにい続けた自分自身に決着をつける時が来た。
セミナーを受け、SAを採用した、Light&Hopeがフルコミで働ける場を提供してくれたのだ。
ついに、2016年4月に一つの決意をした。
次回に続く。